西村ゼミの活動について

西村ゼミの活動について

活動概要

新潟経営大学の西村ゼミは、地域社会の活性化を目指し、実践的な活動に取り組んでいます。学生ならではの視点と行動力を活かし、地域が抱える課題の解決や魅力の発掘・発信を通じて、持続可能な地域社会の実現に貢献することを目指しています。

主な活動内容として、以下のプロジェクトを推進しています。

1. SNS連携モバイルオーダーアプリ開発と地域eコマース化推進

地域活性化の新たな一手として、SNSと連携したモバイルオーダーアプリの開発・運用に取り組んでいます。特に、地域に根差したキッチンカーに焦点を当て、以下の機能を通じて、事業者と顧客双方にとってより便利で魅力的な体験を提供することを目指しています。

  • 簡単注文機能: スマートフォンから手軽にキッチンカーの商品を注文できます。
  • 調理動画配信: 注文した料理が調理される様子をリアルタイムで配信し、安心感とエンターテイメント性を提供します。
  • 受け渡し通知: 注文した商品の準備が完了次第、顧客に通知し、スムーズな受け渡しを実現します。
  • SNS共有による無料PR: アプリ利用者が自身のSNSで情報を共有することで、キッチンカーの無料PRを支援します。

本プロジェクトでは、地元の高校生が技術サポートを提供しており、次世代の育成にも貢献しています。また、ワンオペレーションのキッチンカー向けに、音声操作機能の導入も検討しており、より使いやすいアプリを目指しています。

初期トライアルでは、顧客に新たなサービスへの不安も見られましたが、授業での評価は実用性、面白さ、達成感が高く、今後の展開に期待が寄せられています。来年度は、顧客データをAIで分析し、より効果的なサービス提供を目指す予定です。将来的には、固定店舗への応用も視野に入れ、地域全体の活性化に貢献していきます。

2. 地元店舗のインスタグラム運用実証実験

地域店舗の活性化に向け、学生が主体となって地元店舗のインスタグラム運用を支援する実証実験を行いました。複数の店舗にご協力いただき、それぞれの課題や目標に合わせてSNS戦略を立案・実行しました。

実験結果として、既存ブランドのイメージ変革に苦戦した店舗もあった一方で、学生の顔出し投稿や地域ブランドとのコラボレーションを行った店舗、若者向けのプランを打ち出した店舗では、リーチ数やエンゲージメントの大幅な向上が見られました。

この結果から、学生や加茂という地域ブランドの強みを活かし、コラボレーションなどを積極的に行うことが、SNS運用成功の鍵となることが示唆されました。来年度は、この実験結果を踏まえ、店舗の経営に深く関わる形でのSNS戦略を作成し、地域店舗の売上向上に貢献していきます。

3. 新潟県菓子ブランドのベトナム市場開拓プロジェクト

新潟県の菓子ブランドの海外展開を目指し、経済成長が著しいベトナム市場の開拓に挑戦する日越学生連携プロジェクトを推進しています。ベトナムの学生と協力し、日本菓子の「安全・高品質」というイメージを活かしながら、現地の若年層をターゲットとしたSNSマーケティング戦略を展開しています。

商品開発においては、現地の嗜好に合わせた味やパッケージを共同で企画しており、より市場ニーズに合致した商品開発を目指しています。

これまでの活動では、加茂市商店街のSNS運用やさきたま国際学院との連携といった成功事例を参考に、国内販路での試験導入も視野に入れています。InstagramやTikTokなどのSNSを活用した情報発信や、両国のお菓子食べ比べイベント、ベトナムでの購買行動調査などを実施し、効果的な市場開拓戦略を策定しています。

本プロジェクトを通じて、地域企業の販路拡大、学生の国際的な視野の育成、そして他地域への応用可能なモデルケースの創出を目指しています。